シーナ&ロケッツ

シーナ&ロケッツ

 何度もライブに行ったような気がするが、気づけば30年以上行っていない。
20代のシーナしか観たことがないことになる。
 そのイメージが強いので、60を超えてたなんてうまくイメージできない。
でも、死ぬにはあまりに早すぎる。

 #1(デビューアルバム)を聴いたときに驚いたことを思い出す。当時の流行とはかけ離れた、素朴なロックに驚いた。古臭くて野暮ったいところが、なんとも強烈だった。
 ライブに行ってさらに驚いた。レコードよりも数倍かっこよかった。力強くまっすぐなところがとてもかっこいい。

 ライブの客にも厳しかった。
複数のバンドが出るライブで、前のバンド時の客の反応が鈍く、ボーカルは怒ってパンツを脱ぎ客席にケツを見せたくらいだった。

 その後に出てきた、シーナ&ロケッツだったが、シーナの姿はない。
鮎川誠が客席に向かって、「みんな、シーナの唄聴きたいか」と呼びかけ、「それならロックしろ」と言い、客が応えるまで演奏しようとしなかった。

 30年以上もライブに行っていない私には言う資格がないかもしれないが、もうシーナ&ロケッツが観られないかと思うととても残念でたまらない。