歪んだ波紋(塩田武士/講談社)

歪んだ波紋

歪んだ波紋

 「誤報」をテーマにした連作短編、5編ともタイトルは松本清張作品を思い出させるが、社会派ミステリーということか。新聞、TVといった権威をまとったメディアが流す情報に、故意に真実以外が含まれてる状態を想像すると怖くなる。
 お話としてとても面白いが、現実はどうなのか考えてしまう。