うなぎばか(倉田タカシ/早川書房)

うなぎばか

うなぎばか

 うなぎをテーマにした連作短編、5編とも乱獲によりうなぎが絶滅してしまった状況設定。SF仕立てのものもあるが、どれも「うなぎ愛」に満ちた物語。
 タイムマシンに乗り平賀源内に「土用の丑の日のうなぎ」を言わないように依頼に行くなど、往生際の悪い箇所が多いのが妙にリアル。