つかのまのこと(柴崎友香/角川書店)

つかのまのこと

つかのまのこと

 東出昌大をイメージして書いた小説に、さらにそのイメージをもとに東出昌大の写真を撮るという少しややこしい構成。本としては写真が多く、文章的には短編程度だが、東出昌大の少しボーっとしたつかみどころのなさ(勝手なイメージ)がよく出てると思う。
 もともと組写真のように小説を書く作者(勝手なイメージ)ならでは。