縁 面格子、サンボア、FBMAN

 人とのつながりを実感する出来事がいくつか続いたので思うところを書きます。

 先日の「雨の京都 新緑」イベントでのことです。参加者の一人に「面格子好きなんですか?」と、突然訊かれました。私が、面格子FCの缶バッジをかばんに付けているのを見ての質問のようです。
 「はい、面格子FC会員なんです」と答えると、今後は「じゃあ、にしきんさんって知ってます?」と続けて訊かれたのです。お聞きしてみると、にしきんさんが主催する撮影会に参加されたことのある方で、面格子のこともその時に聞いたとのこと。

 twitter をしていると、知り合いの知り合いが知り合いだったり、知り合いと知り合いが知り合いだったり(なんてひどい文章!)、そんなことはよくある話ではあるのですが、ひとつの小さな缶バッジを介してこんな出来事が起こるとは、とても不思議な感じです。

 その後の懇親会で、ほどよく酔ってきた私たちは、にしきんさんに「今すぐ、京都まで来い」と呼びつけてしまい、本当に来てしまったので、さらにもう一軒行くことに。どこに行こうかと思ったときに、ふとその昔たまに行っていたお店が近くにあることを思い出し、行くことにしました。

 三条寺町を下ったところに、「サンボア」という昔ながらのバーがあります。私は、昭和の頃(というか独身の頃)、友人たちとたまに飲みに行ってました。新入社員のころから、社会人として少し背伸びしようと思い、老舗のバーに行くのが大人の仲間入りをするようで楽しかったのを覚えています。

 おそらく、平成になってから初めていくと思うので、軽く20年ぶり以上になります。先代のマスターが亡くなられたのはニュースで知ってはいたのですが、それ以降行ってなかった事になります。
 お店はそのままの感じで残っていました。カウンターの中には、先代から後を継いだ息子さんと、そのまた息子さんが。昔、行っていた時とは、世代がひとつ進んだことになります。
 いろいろお話をお聞きすると、今のマスターは私よりひとつ年上でした。その昔行ってた頃は若かった息子さんも、今ではいいおっさんです。また、その息子さんは、昔私が行っていた頃にはまだうまれていなかったかもしれません。

 うろ覚えなのですが、確か先代のマスターが二代目ではなかったかと思います。この移り変わりの激しいなか、世代が変わりながらもお店が続いているのはすごいことですし、何の関係も無い他人の私まで、うれしくなってきます。

 こんな風に昔のことを懐かしむなんて、いい歳になった証拠かと思っていると、twitter で、FBMAN全国オフ のお知らせをいただきました。これまたその昔に、「パソコン通信」というメディア(?)が、ありました。私は、1989年に NIFTY-Serve に加入したのですが、その中で、ビジネスマンフォーラム(FBMAN)というコミュニティに参加していました。
 FBMANでは、単にネット上でのコミュニケーションだけでなく、リアルに会っての活動するための拠点を、東京、名古屋、大阪に持っていました。大阪は、私が参加したときには梅田に「梅田小町」という拠点があり、会員が増えて手狭になったので後に新大阪の「新大阪彩都」に移っています。
 私は、どちらかというと、ネット上のコミュニケーションより、リアルに集まって、勉強会や宴会に参加するのが好きでした。

 このFBMANのメンバーが集まっての全国オフをこの10月に東京で開催するということなのです。ATND のページを見ると、見覚えのあるお名前も何人かいらっしゃいます。早速、連絡用の メーリングリストに登録したところ、何人かの方から返信もいただきました。
 昔を振り返ってばかりいても仕方は無いのですが、昔のメンバーとの再会も、またひとつの出会いではないかと、そこからまた新しい出会いもうまれて、人とのつながりも拡がるのではないかと、前向きに捉えています。