第6回「面格子の楽しみ コーディネート編」

 面格子そのものが素晴らしくて魅入ることもありますが、面格子を含む全体の印象が良くて心惹かれることもあります。面格子もその建築物を構成する一要素なので、当然といえば当然なのですが、その全体の雰囲気作りに面格子が重要な役割を果たしているのを見るのは、面格子ファンクラブ会員としてはたまらない喜びです。

 最初の例は、喫茶店の面格子です。外壁はレンガで装飾されており何とも言えずいい感じです。大通りのすぐそばですが、ドアを開けて中に入れば別世界が待っているのではと期待させます。

 ビルの窓で見かけた面格子です。はめ殺しの窓ですが、道に面した1階の大きな窓なので、面格子が必要なのでしょう。文様だけでなくすりガラスとマッチした質感が素晴らしいです。

 これは木製というのが気になりました。このビル全体がとてもよい雰囲気を持っているのですが、この面格子がそのために大きな役割を果たしていると思います。

 
 3/19からの北ヤードアートフェスティバルでは、展示写真としては面格子中心のものを出すつもりですが、面格子インスタレーションでは少し引いて眺めた全体の雰囲気が出たものを選んで出したいと思います。

 次回からは、面格子よもやま話として、毎回テーマを決めて順に書いていくことにします。まずは面格子の基本でもあり重要な構成要素でもある「S字」についてです。

過去記事 第1回「面格子とは何か」
過去記事 第2回「面格子の装飾付加についての一考察」
過去記事 第3回「ダイナミックな文様の面格子について」
過去記事 第4回「面格子の楽しみ お散歩編」
過去記事 第5回「面格子の楽しみ ネーミング編」
今回終了 第6回「面格子の楽しみ コーディネート編」
次回予告 第7回「面格子の構成要素 基本はS字」