おしまいのデート(瀬尾まいこ/集英社)

おしまいのデート

おしまいのデート

 デートというと若い男女の恋愛がらみを思ってしまうが、もっと幅広い意味でいろんな組み合わせの二人が会う場面を描いた短編集。意外な組み合わせがでてくるが、どれも微笑ましく暖かい。タイトルにあるように、いつかは終わりが来るが、終わること自体は悲しいものの、すべてが無に帰るわけではない。
 作者の描く物語は、どれもやさしい雰囲気に包まれている。