ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

 昨年末に観た映画で、DVDも持ってるのにまた観にいってしまった。還暦バンドのかっこよさにしびれたいからです。
 先日観た「ROLLING STONES AT THE MAX」が、何箇所かの複数回の公演をつなぎ合わせるにしてもシンプルにコンサート内容を伝えたのに対して、同一会場2回の公演を元にコンサート内容を伝えながらも、過去のインタビューなども間に挟むという監督としての表現が加わっている。
 監督(マーティン・スコセッシ)とメンバーの「あつれき」を描くなど、やや楽屋落ちであざといところもあるし、肝心のコンサートがなかなか始まらないなど単純にストーンズのコンサートが観たい、と言う点では少しイラつくが、逆にそれがゆえに開演前の気持ちの高ぶりが共有でき、コンサート開始時には感動してしまう。

 今回のコンサートは、ニューヨークのビーコン・シアターという、ストーンズのツアーとしてはやや小さめの会場で行われた。そのせいか、各メンバーが会場とのコミュニケーションを本当に楽しんでいるように思える。
 ツアー直前に喉頭がんの治療をしたチャーリーが、ミックにあいさつをと促され "hello!" というシーンは何度見ても感動。また、バンドとしてはキースが中核であることを再確認できる。


(2010/08 京都シネマ