選んだ孤独はよい孤独(山内マリコ/河出書房新社)

選んだ孤独はよい孤独

選んだ孤独はよい孤独

 なぜか「生きづらい」選択をしてしまった男たちを描く短編集。その状況はどれも孤独といえば孤独だけど、そんな一言で片づけられない状況ばかり。男からしてみれば、女性の作者には言われたくないという気がするほど痛いところを突いてくる。
 たとえ選ばざるを得ない状況だったとしても、自ら選んだんだから仕方ない、としか言いようがない。