ののはな通信(三浦しをん/角川書店)

 2人の女子高生の手紙のやり取りで始まったらと思ったら、そのまま30年近くも続く往復書簡で構成された長編小説。私立の女子高で知り合った性格も生活環境も違う2人が、なぜか惹かれあい毎日学校で顔を合わしているにもかかわらず郵便でのやり取りが続く。そのまま手紙を通じて2人の半生を描くことになる。
 全く想像もしなかった展開に、ただただついていくだけ。