星の子 単行本(今村夏子/朝日新聞出版)

星の子

星の子

 病弱にうまれついた「ちひろ」を救うため、両親がすがったのは「宗教」だった。「ちひろ」が中3になるまでを描くが、両親が少し怪しげな宗教にはまることで子供に及ぼす影響を、驚くほどさらりと描く。微妙なテーマにもかかわらず、淡々と描いてるようにしか思わせないところが本当にすごい。