岩場の上から(黒川創/新潮社)

岩場の上から

岩場の上から

 北関東にある「院加」という町にには伝説の巨石がある。そこに原子力発電の使用済燃料処分場がつくられてるという噂がある。家出同然で鎌倉から来た少年、それを助ける市民運動を行う八百屋の店主、海外派兵を拒む兵士、ボクサーの兄と妹、など多くの登場人物を絡める。ほんの数年後の日本を描いているようで、すこしリアルすぎる。