ナナフシ(幸田真音/文藝春秋)

ナナフシ

ナナフシ

 かってはファンドマネージャとして活躍したが、金融危機により会社が清算されコンビニの雇われ店長として働く深尾。ある夜、トイレで若い女性が倒れてるのを見つけ、なぜか自宅に連れて帰り、奇妙な共同生活が始まる。深尾は彼女を助けるために再び金融市場に手を出す。
 「再生」がテーマで、不自然な面はあるけれども妙に力強い。