探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて(東川篤哉/幻冬舎)

 勤め先を首になり便利屋を営む良太。お金持ちから子守の依頼が来たが、その小学生アリサは名探偵だった。著者の他のシリーズ同様、ごく近所で次々と事件が起こり巻き込まれていく短編集。持ち味であるテンポの良い文書の中に紛れるトリックが楽しめる。土地勘がないため、地元感覚は良くわからないが無駄と思われる横道も楽しい。