ふたつの星とタイムマシン(畑野智美/集英社)

ふたつの星とタイムマシン

ふたつの星とタイムマシン

 タイムマシンを初めとした不思議な道具が次々と出てくる短編集。この作者がSFかと少し驚いたが、読んでみて意外としっくりときた。SFに舞台設定を借りてはいるが、内容的にはこれまで通り、若者の身近な人間関係での悩みや迷いを描いている。今回は特に子供目線のお話がいくつかあり、それがとてもいい。