虫娘(井上荒野/小学館)

虫娘

虫娘

 男女5人が住むシェアハウスで、その中の1人が変死する。管理不動産会社の担当者は、残りの住人たちに当夜の状況を聞くが、いまひとつ要領を得ない。彼らは何かを隠している。死んだはずの娘の意識が、自由に住人たちのその後を見て周り、徐々に事実が明らかになってくる。
 独特の雰囲気の中、妙にたんたんと進む感じがとてもいい。