離陸

離陸

 地方のダムに勤務する国家公務員の佐藤、彼の元に大柄な黒人の男が訪ねてくる。佐藤が昔付き合っていた女性を探せと依頼する。彼は、パリで彼女の息子を預かってるという。パリにイスラエルに、場所を超え、時代を超え、彼女の生きた痕跡を辿りだす。
 探し出してからというもの、佐藤の周りには不思議なことが次々と起こる。なんとも不思議な雰囲気だが、思わず読んでしまう。