一人っ子同盟(重松清/新潮社)

一人っ子同盟

一人っ子同盟

 昭和40年代、個人情報という言葉も無かった時代のクラス名簿には家族構成も載っていた。クラスで一人っ子なのは、団地に住む二人だけ。それぞれに家庭の事情を抱えた二人が協力し合う。
 おそらく私は作者と同世代と思うのだけど、そんなこともあって時代背景が妙に懐かしく共感もする。ただ、肝心のお話のほうはいまひとつ入り込めなかった。