たまもの(小池昌代/ 講談社)

たまもの

たまもの

 昔の恋人から、少しの間赤ん坊を預かってくれと頼まれ10年以上が過ぎる。血の繋がらない息子を育てる、出産経験のないシングルマザー。しっかりと母としての役割を果たしながらも、女性としての部分もまだ残している。
 お話の中の時間の流れ方が独特で、心地よい緊張感を感じる。