魔道師の月(乾石智子/東京創元社)

魔道師の月

魔道師の月

 前作「夜の写本師」と同じ世界観のなかで描かれたファンタジー第二作。今回は、若き2人の魔道師が太古からの「闇」に相対する。400年前の物語を引き合いに出して、時間も空間も壮大に描かれている。個人的には、少し話が拡がりすぎて読みづらく感じたが、ひょっとすると今後さらなるシリーズ化を図るための布石なのかもしれない。