ゴールデンラッキービートルの伝説(水沢秋生/新潮社)

ゴールデンラッキービートルの伝説

ゴールデンラッキービートルの伝説

 廃車になったビートルを秘密基地としてあそぶ小6のジュンペイとヨータ。そこで、クラスではほとんど話さない女子と出会う。友達が居て場所があって、ほんの偶然とでもいえるタイミング、それが揃った時に現れる子供時代の妙にこだわり充実した時間。そんな時間がいききと描かれていてとてもみずみずしい。読むと大人になってしまったことを後悔する。