ヒポクラテスのため息(福田和代/実業之日本社)

ヒポクラテスのため息

ヒポクラテスのため息

 父親の急死で地元に帰り、総合病院の理事を3ヶ月務めることになった主人公。素人ながら奮戦するうちに、病院の経営に大きな問題があることに気づき、再建を図ろうとする。地方の病院が抱える問題、病院経営に関わる謎、青年の成長といくつかのテーマはあるが、どれにも深入りせずあっさりと読める。