ラバー・ソウル(井上夢人/講談社)

ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

 子供時代の病気で顔を損傷し、ほとんど人前に出たことの無い男が、偶然女性モデルに出会い心奪われる。お話は、後に起こる事件の複数の人への事情聴取や個人の日記風の語りで構成される。かなり特殊な設定で、狂気じみた展開ではあるが、逆にだれることなく一気に読ませてくれる。
 作品自体は面白いが、本の腰巻の宣伝文句はあまりにひどい。