語りつづけろ、届くまで(大沢在昌/講談社)

語りつづけろ、届くまで

語りつづけろ、届くまで

 運の悪いサラリーマン坂田のシリーズ第三作。今回は出張先でのトラブルではなく、東京下町で新製品の宣伝を兼ねた老人会のボランティア活動の中で巻き込まれる。これまでと同様、理不尽なことにいつの間にか巻き込まれていくが、前2作ほどのスピード感がやや無いように思う。そのせいか、読みながらつまらない不自然さに気がつき気になってしまう。