凍雨(大倉崇裕/徳間書店)

凍雨

凍雨

 山で死んだ親友の命日に、お参りするために登山する彼の妻と娘を見かける。その後を追うように山に入った怪しげな男たちが気になり、彼もまた山に戻る。そこから先は、生き残りをかけた文字通りの壮絶なサバイバルが始まる。
 お話の背景が少しずつ明らかになり、全貌が分かるにつれどんどん面白くなる。そこまで飽きさせずに一気に読めてしまう。ちょっと個人的には受け入れ難いところもありけど、単純に面白い。