虹色と幸運(柴崎友香/筑摩書房)

虹色と幸運

虹色と幸運

 学生時代の友達3人の女性について、それぞれ交互に語られる。アラサーの3人は、みな人生の岐路にあるように思えるが、どうしようか決めかねているうちに時が過ぎていく。
 特に何か事件があるわけでもなく、少し醒めた目線で淡々と語られるところがかえって気になる。