月の上の観覧車(荻原浩/新潮社)

月の上の観覧車

月の上の観覧車

 過去を振り返り、後悔の念を強く持つ、そんな思いを集めた短編集。こう書くと後ろ向きで暗い感じがするが、どの登場人物も妙に前向きに今日を生きている。
 自分も後ろより前にある年数の方が短くなってきたので、こんなお話がしんみりと心にしみるのかもしれない。