シブミ(上・下)(トレヴェニアン/早川書房)

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

 伝説の暗殺者は、日本文化を深く理解した隠匿者。ひょんなことから恩人の姪を匿う事になり、組織を敵にまわすことになってしまう。 作者の日本文化への傾倒はすごく、作品全体のよいアクセントになっている。
 話の展開としては、安直なところも多く、端折ってる部分もある。でも、各シーンごとの描写が面白くて、読んでいて楽しい。シブミがなんなのかはよくわからないが。そんなことはどうでも良いように思えてくる。ストーリーなんてなくていいからずっと読んでいたいと思う。