死ねばいいのに(京極夏彦/講談社)

死ねばいいのに

死ねばいいのに

 殺された女性のことを関係者に聞いてまわる不思議な青年。派遣先の上司、アパートの隣人など、生前被害者に聞いた話を元に聞きに行き、行く先々で新たな事実を引き出していく。
謎解きでもなければホラーでもないが、読んでいて次はどうなるのか展開が楽しみになるとともに、妙に背筋が寒くなる。不思議で怖いのは、妖怪やお化けではなくやはり人間。