第1回「面格子とは何か」

 面格子ファンクラブに入るまでは、特に意識したこともありませんでした。「面格子」という言葉は知っていたし、日常的に見かけることをあった筈ですが気に留めたこともありませんでした。面格子ファンクラブに入って関心を持つようになったのですが、あるとき そもそも面格子って何だ? と考えることがありました。

 まずは、面格子って何? について考えてみます。面格子ファンクラブの案内文でも「窓や通気口に」とありますが、ここでは「窓についてる」面格子について考えてみることにします。

 推測するに、2つの役割があると思われます。1つは外に対する守りで、もうひとつは内に対する守りです。
 「外に対する守り」としては、泥棒などの侵入を防ぐ目的と、何かが当たった際に窓が損傷しないように手前で防御することの2つがあるのではと思います。人間の侵入を防ぐだけなら、面格子の格子の間隔はそれほど狭くする必要はありません。人間の体の幅以上に狭くなっているのは、台風時の木枝や看板などの飛来物や、通りすがりの車(車高の高いトラックなど)がぶつかった際に窓を少しでも守るためではないかと思います。ひょっとすると、あまり幅が広いと全体の強度が持たないからかもしれません。

 「内に対する守り」としては、2階の窓に見られる転落防止です。良くあるパターンとしては、1階の面格子は窓全体を覆っているのに、2階のは窓の下半分だけをカバーしていたりします。こんなことは当たり前のことかもしれないのですが、自分の中で改めて整理することにより、より面格子に親しみを感じるようになりました。

 ここで新たな疑問が沸きます。それならば、面格子に付加されているあの装飾は何のためなのか? これについては、回を改めて書きたいと思います。

今回終了 第1回「面格子とは何か」
次回予告 第2回「面格子の装飾付加についての一考察」