終電車ならとっくに行ってしまった(フジモトマサル/新潮社)

終電車ならとっくに行ってしまった

終電車ならとっくに行ってしまった

 エッセイと見開きの漫画がセットになった画文集。作者は漫画家というが文章の方に心惹かれる。済んでしまった事を後から振り返り、間に合わない後悔をするところが、なんとももの悲しくて切ない感じが漂う。一方、漫画の方は文章に関連しながらも独自で連作になっており、相互に読むことにより不思議な感じで楽しめる。