ある小さなスズメの記録(クレア・キップス/文藝春秋)

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

 足と翼が不自由な産まれたばかりのイエスズメを保護した女性。12年の長きに渡ってともに暮らした愛情あふれる実話。動物が感情表現するとか、人間と会話するとか、飼い主の欲目に過ぎないと思っていたが、現実でしか語れない強い物語がここにある。
 作者は、単に愛情を注ぐだけでなく、冷静に客観的に観察している、そこがいい。