オラクル・ナイト(ポール・オースター/新潮社)

オラクル・ナイト

オラクル・ナイト

 退院してリハビリ中の作家が、散歩の途中で不思議な文房具屋さんを見つける。作者らしく、小説の中に小説があり、お話がいりくんで来るにつれ誰が誰の頭の中の人物が分からなくなる。それなのに、お話としては面白く、読むにつれ引き込まれていく。不思議な魅力の作品。