ポスター天国

 サントリーミュージアム閉館前日になって、ようやく「ポスター天国」へ行ってきました。この館が所蔵する膨大なポスターコレクションを、年代順に並べたり、構成要素(文字、絵、写真)に着目したりと、分かりやすい切り口で展示してます。

 ロートレック、カッサンドラ、などすごいコレクションと改めて感心します(個人的には、ロートレックはもっとあるやろに出し惜しみすなぁ、とも思いましたが)

 アールデコの原点となったパリ万博のポスターや、昔美術の宿題でパクろうとした映画のポスター(黄金の腕を持つ男)に再会したり、当時の時代をしのばせる商品ポスター(対象の商品は見たことがないが)など、楽しみはつきません。戦争の影を色濃く反映したポスターたちも、忘れずに遺しておくべき貴重な財産と感じました。

 途中に、港の見える休憩所がありますが、そこでソファに座って、この景色を見ることももう無いかもしれない、と思うと少し(かなり?)寂しくなります。

 会場を出て、iMAXシアターのところには、過去に上映した作品のポスターが壁一面に貼ってました。U2iMAX/3D なんてあったのかと、後悔しても仕方が無いけど残念です。

 一階のオープンスペースにも所狭しとポスターが展示してます。この館で開催された展覧会のポスターも勢ぞろいです。iMAXシアターもそうですが、もっとまめに通っていれば、閉館になどならなかったのかとせんないことも思いますが、当時は観に行きたいとは思わなかったのもまた事実なのです。

 展覧会としてはとても楽しい企画でしたが、切なさもあった「ポスター天国」でした。