2010-11-09 夏目家順路(朝倉かすみ/文藝春秋) 読んだ本 夏目家順路作者: 朝倉かすみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/10/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る 死んだ老人の葬儀に際して、親戚や生前関わりのあった人々がそれぞれの観点で故人をまた自分を振り返る。これが見事なくらい食い違うというか、故人が本当はどんな人だったのかとても気になってしまう。 人が死ぬという厳かな事実をきっかけとして、認識の違いが明らかになり、申し訳ないがおかしさも感じてしまう。このおかしさと悲しさの度合いが絶妙と思う。