かもめ食堂(再)

 4年振りに「かもめ食堂」を観ました。最初に見たときはその面白さに感動し、自分の選ぶ2006年のベスト3にも入っています。話の展開はすべて頭に入っていたようで、見ているうちに思い出し、次のシーン(せりふ)が何か常に浮かびます。それでもやはり面白く、終盤で小林聡美が厨房の中からふと客席を見るシーンなどはジーンときます。

 この映画をスタートとして、「めがね」「プール」「マザーウォーター」と同じプロジェクトで続くようです。監督は変わりながらも同じテーマで映画をつくるというのは珍しいですね。改めて今回思ったのは、やはり出てくる食べ物が美味しそう、というのと、ヘルシンキの街の美しさです。久しぶりに「フィンランド行きたい病」が再発しました。

 実は、「プール」があまり心に残らなかったこともあり、「マザーウォーター」にもそれほど関心が無かったのですが、監督がまた変わったということもあり、ちょっと期待して観てみようかと思っています。

(2010/10 京都シネマ