第62回正倉院展

 お休みを取って、正倉院展へと行ってきました。第62回と言うことですが、20回以上は見にきているような気がします。

 午前中は混むと思い、14時半頃に行ったのですが、30分待ちでした。もう少し遅い方が良かったかと思ったのですが、帰りに見たら列は伸びていました。平日でもすごい動員数です。

 今年の目玉はポスターにも使われている「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」です。やはり一番人気のようで、間近に見るためには列に並ぶ必要があります。通常の展示品ではないことですが、ここだけ特別に並ばせていました。良く考えられれていると思ったのは、少し離れてなら列に並ばなくても見ることができることです。
 改めて場内を見渡してみると、人が多い割にはそれほどストレスなく見て廻ることができます。展示物の間隔が大きく取ってあったり、多方面から見ることができるようにしていたりとかなり工夫されています。混むのが当たり前の正倉院展ならではのノウハウなのでしょうか。
 今年は、薬関係のものや、雑札(木簡)などが多く出ていました。気になったのは、雑札で、今で言うポストイット代わりに使っていたみたいで面白いです。また、「色麻紙(いろまし)」という色紙も気になりました。毎回思いますが、1300年ほど前の「紙」がそのまま残っているのはすごいことです。

 帰りには、何時も通り北円堂の特別公開を見て、飽きもせず運慶の傑作に堪能して帰路に着きました。