オカンの嫁入り

 本当は観ないタイプの映画だけれども、家の近所でロケをしていたというので観にいったのですが、失敗でした。好みの問題はあるとしても、映画としては評価できません。

 なんというか雑で甘い映画だと思います。そもそもお話自体に深みが無いと思います。全体的に不自然なことが多すぎます、月子(宮崎あおい)の一年前の回想シーンも中途半端だと思います。

 大阪にこだわったということですが、全編どこをみても大阪らしさが漂う気配もないです。月子は母(大竹しのぶ)のことを「おかあさん」としか呼ばないのは問題外ではないでしょうか。

 そんな中にあって、宮崎あおい桐谷健太 の演技はすごいと感じました。二人とも顔のアップのシーンが何度かあるのですが、微妙な表情の変化で感情をあらわすのが素晴らしいです。そういう単発のシーンのよさで、なんとか救われている映画かと思います。