新しい戎橋、綺麗な川、集まる人

 先日、知人たちがやってるAR実証実験の野次馬をしに、戎橋へと行った。実はこのあたりはあまり来ないし、来たとしても通りすぎるだけで、じっくりと見ることもありませんでした。そのため、しばらく工事をしていたことや、橋が新しくなったこと自体は知っていましたが、具体的にどうなっているかはまったく知りませんでした。

 今回、多くの驚きがあったのですが、その源になっているのは、川の水質改善なんだと思います。川沿いに、少し広めのウッドデッキが整備され、そこを多くの人が通ります。そのせいか、河に面した飲食店もできてます。また、多くの船が行きかうのも驚きでした。多くは短時間のクルーズのようですが、どれもそこそこの客入りで、船着場に向かう団体客も次から次へと流れていきます。戎橋も、川がじっくりと眺めやすいように、通路としての橋の中央部分と、両側の川沿いの部分が分けられています。

 これらのことは、川が昔のように汚く臭いままでは、いくら施設・設備を整備しても、誰も来ず、今のような賑わいは無かったと思います。おそらく、川をきれいにすることが最初だったと思うのですが、ただそれだけではなく川がきれいになったことを実感できるような仕掛けを同時にすることが必要であり、すばらしいことだと痛感しました。

 皆が、きれいな川からの恩恵を受けることにより、維持しようという気持ちが働くのではと思います。あえて誤解を恐れずに言うと、現在の状態だと気楽に川に空き缶などを投げ捨てたりはしにくいと思います。

 今回のことは、私が知らなかっただけかもしれませんが、「やるなぁ、大阪!」と強く感動しました。