珈琲屋(大坊勝次, 森光宗男/新潮社)

珈琲屋

珈琲屋

 自覚のない頑固者と理詰めの求道者、タイプの違う同い年の二人の「珈琲屋」の対談をまとめている。焙煎も淹れ方も違うし、一見話もかみ合っていないようでいて、実は通じ合う二人の間に漂う信頼関係が読み取れる。
 本筋ではないのかもしれないが、双方の奥さんが横から登場し口をはさむところが最高。