1ミリの後悔もない、はずがない(一木けい/新潮社)

1ミリの後悔もない、はずがない

1ミリの後悔もない、はずがない

 中学時代の出会い(初恋?)から、大人になるまでを登場人物の視点を変えながら順に語っていく連作短編。
 なんともこっぱずかしく切ないお話でありながら、性描写もふんだんというとらえどころのないところが新鮮。読む側が登場人物に振り回される感じがするが、悔しいけど作者の思うツボ。