風神の手(道尾秀介/朝日新聞出版)

風神の手

風神の手

 遺影専門の写真館を舞台にした3つの物語。それぞれで完結して謎解きもあるのだけど、読み進めると時代を超えてまた別の意味に気づかされる。事前に示されたエピソードが後半では需要な意味を持つなど、読むのに気を抜けない。
 読み終わって、もう一度最初からチェックしたくなるのは、アラ探しのようで無粋なのかも。