架空の犬と嘘をつく猫(寺地はるな/中央公論新社)

架空の犬と嘘をつく猫 (単行本)

架空の犬と嘘をつく猫 (単行本)

 ほら吹きの祖父を持つ山吹は、弟を子供のころに亡くす。その事実を受け入れようとしない母に山吹は死んだ弟からの手紙を書き続ける。父は愛人に逃げ、姉もそんな家族を嫌って家を出る。
 周りに流されてるだけのように見えても、だれからも認められなくても、理解されなくても、自らの意志で継続する強さ。