メガネと放蕩娘(山内マリコ/文藝春秋)

メガネと放蕩娘

メガネと放蕩娘

 寂れたシャッター商店街にある書店の娘タカコは、市役所勤務、そこに昔家出した妹のシューコが臨月で突然戻ってくる。東京で働いていたショーコは商店街の変わりようにショックを受け、再興目指して立ち上がる。
 抵抗勢力となる商店街の各お店のオーナーの態度など、ありきたりといえばその通りだが、それでも面白いのは作者の人の描き方のうまさ。