人間タワー(朝比奈あすか/文藝春秋)

人間タワー

人間タワー

 小学校の運動会で毎年6年生が実施する組体操について、教師、保護者、上に乗る子、下で支える子、様々な観点から描いていく。面白いのは、登場する大人の方が単純で、子供たちの方が実にいろいろとよく考えていること。逆に、考えなきゃいけないことが驚き。
 ラストは、少しずるい気もするが、子供をダシにした大人のお話。