さらさら流る(柚木麻子/双葉社)

さらさら流る

さらさら流る

 大学のサークルのコンパで終電を逃してしまった菫、玉川上水に沿って歩けば家にたどり着けるはずだから送っていくよという光晴と2人で深夜に暗渠をたどる。そんな出会いを思い出しながら、現在の深刻な事実と向き合う。暗渠は見えないが確実にそこにあり流れてる、しかもよく見れば暗渠サインはある、複雑な気持ちをそんな暗渠になぞってるよう。