まぬけなこよみ(津村記久子/平凡社)

まぬけなこよみ

まぬけなこよみ

 二十四節気をさらに3つに分けた七十二候にちなんだキーワードで書かれたエッセイ。著者のエッセイは好きでたまに読むが、題材が何であれいつも通りの調子。一見、力の抜けたお気楽な感じに見えるが、かなり考えた後が垣間見える。小説との落差が激しいが、著者の息抜きなのか、それとも計算通りか。