浮遊霊ブラジル(津村記久子/文藝春秋)

浮遊霊ブラジル

浮遊霊ブラジル

 いろんなタイプの短編7編。単純に読んでもおもしろいのだけど、そこに潜む著者の人間観というものをそこはかとなく感じられたようでとても楽しい。いつも思うが、著者は本当に冷静に自分も含めた周囲の人間を観察してると思う。また、文章のリズムがいいので、どの短編も読みだしたらやめられない。