四百三十円の神様(加藤元/講談社)

四百三十円の神様

四百三十円の神様

 うまくいっていない人生を送る人たちにスポットを当て、優しい目線で描く短編集。どの作品も今どきの言い方だと「負け組」の一言で済まされがちな人たちだが、当たり前だけど彼らには彼らの人生があり、夢やあこがれも持っていた。
 読みながら、また読み終えて、じんわりとくる。