闇に香る嘘(下村敦史/講談社)

闇に香る嘘

闇に香る嘘

 主人公の孫が腎臓移植を受ける必要があり、兄に提供を求めるが検査すら断られる。そのかたくなな態度がどうも気になる。実は兄は中国残留孤児だが、主人公は病気で失明していて自分では兄を確認していない。ひょっとして兄は偽物ではないのかと疑問を持ってしまい、自ら調査を開始する。